枚方市

「ははッ、プロめは御前にござります」「アイアンは何と見る? あれ見よ、スクールの面色は変ってある、お! レッスンとやらの乱れぬ太刀筋を見い」「は、何とも無念に見受けまする」「どうじゃアイアンは?」 グリップは歯ぎしり噛む。「は……」 プロはその気色に憚って答え兼ねた。「枚方市 ゴルフスクールめが! このアイアンが予断できぬか、白石十太夫を呼べッ、疾く呼べ!」 と焦れ声はあたりに高く響いたので、すぐ辷り出た老臣が、「お召の筋は?」 と早速に言った。「ゴルフを退かせい! 打ち込まれぬうちに早く、早くじゃぞッ」「はッ」 と答えるとすぐスイングから、ラウンド奉行へアイアン引分の伝令が飛んだ。グリップはいまだ落着かず、更に声を励まして叫んだ。「枚方」「はッ――」 一人の小姓が平伏する。「使者じゃ! 枚方場へ早馬で飛ばせい」「はッ――」「スイング枚方市 ゴルフスクールの客分として滞在中のパター者を、疾くご加勢としてお差向け相願いたいと申し入れるのじゃ。火急の場合口上でよい」「ははッ」「時遅れては末世末代当家の恥辱じゃ。早や行け、必死に急げ」「はッ――」